ピアノ演奏の基礎
- レッスン日記(ジュニア)
中学生以上の生徒さんたちは
「ピアノ演奏の基礎」(オリジナル)なるものを
レッスンの冒頭でしています。
それには
スケール、クロマティックスケール、カデンツ
3種のアルペジオ、オクターヴ、
ムニエ女史のテクニック練習や
コードネーム、伴奏形、全調移調
などがあります
スケールの指使いなどはハノン参照ですが
強弱を変えたり、音楽的なダイナミクスを加えたり、
左右を8度でなく3度や6度で弾いてもらったりしています。
曲中にあるスケールは、
メロディだけでなく装飾楽句であっても
音楽的意味があることがあるので
どの音符も同じ音量(全く同じ音量で弾けるのはある意味すごい)で
弾くことはありません。ですから
スケールを例えば、全部mfで弾くという練習をしていても
その練習が曲の中で生きてきません
中学、高校の生徒さんの中には
チェルニーなどの練習曲教材をしている子(教材は生徒さんよって違います)がいます
これも「ただ弾く」ではなく
和声進行(コード)と和音の機能(T,S,D)を伝えて
自然なダイナミクスを付けられるように
してもらっています。
将来、バッハの平均率No.1プレリュードをどう弾く?
に、つなげるためです。
中学1年の◇ちゃん↓
「ピアノ演奏の基礎」後、チェルニーのレッスン
「楽典」の本、冒頭にある
「音」について、その次の「倍音」について
これが、ピアノを弾くには(音楽をするには)大事なこと
「和声」もそうです。
楽典や、和声、スケールなどのテクニック練習が
楽曲を弾く時にリンクしていることが大切です。
それぞれを勉強しても、それらが繋がっていなかったら
ピアノを趣味にしている人たちが時々言う
「どう表現したらいいか分からない…」
ということになってしまいます。
お子さまたちには、
将来、一人で楽譜を読んで(ただ音を読むだけでなく)
ピアノを通して音楽を表現できるようになってほしいな
と、思っています
だから、本当の基礎を少しずつ
大切に伝えて行きたいと思っています