楽譜の読み方④ショパン「ノクターンOp.9-2」「幻想即興曲」
- ピアノを読む
今までに何度もレッスンしてきた
ショパンのノクターンOp.9-2
と、幻想即興曲。
この2曲は、
「ショパンが弾けるようになったら
弾いてみたい曲」に
上位ランクしてくる曲たちの一部です。
時々「どちらが簡単ですか?」と
聞かれることがあります。
そうですね〜…
幻想即興曲は、まず指が動くこと。
それに、右4と左3のリズムの
ズレを流せること。
あとは、中間部の音楽的表現が
難しいかな。
では…ノクターンの方が簡単?
というと、そうでもなく・・・。
和声進行が幻想即興曲より複雑なため
やや左手が面倒(面倒だなんて…失礼な)
何度も繰り返されるメロディなんですが
微妙に表現を変えてきてるのも面倒(コラ!)
「どちらも簡単ではないです。」と
言っています。
どうしても弾きたいと思えば
テクニック練習も分析も
できちゃうもんです (^_−)−☆
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幻想即興曲は
右手16分音符8つと左手8分音符6つ
(右4左3)のリズムの揺れが魅力の1つ。
ノクターンOp.9-2は
借用和音(他の調から借りてくる和音)、保続音(1小節目左手のベース♭ミの連続など)、偶成和音(経過的に使われる)などの
和声進行(コード進行)による揺れが
魅力の1つ。
上の2曲のその魅力だけでなく
アゴーギク(速度法…速度を緩めたり縮めたりすること)や
デュナーミク(強弱法…メロディなどの横の流れにつける強弱や、一度になる和音の個々の強さを加減する)を
駆使して表現された音楽的な揺れが
心の揺れ(喜怒哀楽)の琴線に触れるのです。
だから、聴く人を魅了するのです。