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感染症と作曲家

  • コラム

新型コロナウイルスの影響により、音楽業界も様変わりしました。

レッスンはオンラインに変わりました。
生の音楽に触れられるコンサートも軒並み中止、延期の文字がチラシ一面を占領。
以前のように、気軽に音楽を聴きに行ける状態ではなくなりました。

コロナウイルスだけでなく、今までも人間は過去の歴史を見ると、さまざまなウイルスとの闘いに奮闘してきた記録がありますが、私たちがよく知っているあの“モーツァルト”も、恐ろしい伝染病にかかっていたという話があります。

モーツァルトは、11歳の時に姉のナンネルと共に、父の旅行した先のウィーンで「天然痘」という当時ものすごい感染力があり、「悪魔の病気」と呼ばれ、数千年に渡りもっとも恐れられていた病にかかっていたというのです。

天然痘にかかると、皮膚に大量の発疹がでます。

当時の証言の中には、「モーツァルトはかなりの丸顔であばた(発疹の跡)が酷かった」

というものがあるので、天然痘にかかったという話は強ち間違いでもないようです。
致死率が平均で20%〜50%という恐ろしい病から奇跡的に打ち勝ったモーツァルトですが、ここで病に倒れていたら、既存する数々の名曲も生み出されぬままだったと思うと、本当に治ってよかったと思いますよね…(*_*)

ヨーロッパの歴史を見てみると、必ず“伝染病”は歴史とともについて回り、長く苦しめた病には間違いありません。ペスト、コレラ、チフス等…過去にも、さまざまな伝染病が度々パンデミックを起こしています。今回のコロナウイルスも、決して例外ではなく、実際に全世界の音楽家の活動をストップさせてしまうのです。恐ろしい…。

今の世界情勢はとても厳しいものではありますが、家にいる時間が多い今、改めて過去の音楽史を学び、知識を蓄える時間を持つのも悪くはないと思う今日この頃です。
(もうそろそろ、外の自然の空気を吸いに外出したい欲も、むくむく出つつありますが…(^^;)ぐっと我慢ですね。)

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