中学1年生の4月は「魔王」のレッスン
- レッスン日記(ジュニア)
5月上旬のことです。家族が
「なんか~ 昨日、蝉の鳴き声が聞こえた気がする…」
と言ってきたので、間髪入れずに
「耳鳴りじゃない?」
と言ってあげたのよ
すると、2.5秒ぐらいの後に
「そ~かもな…」
そして、しばし黙り込む家族。
何を考えたのだ?その2.5秒の間に。
「気のせいじゃない?」
とも言えたのですが、
私はなぜ“耳鳴りじゃない?”と言ったのか。
ん~。わかんなーい。
ちょっと遊んでみた(からかった)かもしれない。
「かもしれない?ですと?
あきらかに からかってるよね~?」
(↑誰?)からかった?…そうとも言う。
家族は2.5秒の間に“耳鳴り”について考えたっぽい。
もしかして何かの病気なのか…?と?
とりあえず笑ったら😄向こうも笑った-!
蝉か、耳鳴りか、気のせいか…
はたまた、全く別の生物の鳴き声か。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
前置きが長い!失礼いたしました。
中学1年生の生徒さん4人に、シューベルトの「魔王」について
4月の1ヶ月間で3,4回に分けて少しずつレッスンしました。
ト短調の楽譜(伴奏付き)と曲を分析したもの(調性、伴奏やメロディーの形)を渡し、
「魔王」を教えてくれる30分のDVDは貸し出しました。
生徒さんには軽くドレミで歌えるようにしてもらいました。
さぁ、レッスンです♪
まず、先生といっしょに歌います。
先生は伴奏しながら歌います(キツい…)
そして、ドイツ語歌詞の日本語訳を読みながら
ざっと歌詞の内容を説明します。
挿絵も用意してあるので、それも見てもらいます。
この曲に出てくる登場人物4人 ①語り ②父 ③子 ④魔王、
それぞれの役の特徴を、メロディーの作り、伴奏の作り、また、メロディーと伴奏の関係性や
役によって変化をつけてあるハーモニーや調性についてなどを解説します。
シューベルトの「魔王」は本当によくできています。
なぜ、聴く人を引きつけるのか。
分析のお話を聞いた生徒さんたちは
納得したはずです。
「そりゃ~皆にうけるよね~」
「ヒットするはずだわ~」
「おもしろ~い」
他の楽曲もそうですが、内容を分かって弾くのと、
ただ楽譜に書いてある音符を鍵盤上に移していくのとでは
聴くのも弾くのも違ってきます。
少し分かって聴いたり弾いたりする方が、
そうでないよりも、はるかに面白いです。楽しいです。
部分的に
「ここはなぜこの和音?」
「なぜ、こうでないとならなかったのか…」
と考えてみると、
偉大な作曲家が残した
特に有名な曲(皆が知る)は分かりやすいです。
教室生の皆にはクラシックの良さを
分かりやすく伝えていきたいです。