巨匠の言葉⑥「吉松 隆」「シェーンベルク」「カルル・マルゲール」
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吉松 隆
音楽をする、ピアノ演奏を教えてもらうという事について
「教えてもらうなんて、推理小説で先に犯人を聞かされるようなもの」
「音楽はどうしても“感覚”として主観的な記述にならざるを得ないが、それをどこまで“科学”として客観的に記述できるか。それが今後の“音楽の研究”の核になるに違いない。音楽は“感性”であると同時に“知性”なのだから」
シェーンベルク
「もし、リズムが全く同じか、あるいはよく似ていて同じように捉えられるものであれば、音程は自由に変化してよろしい。これは、リズムが音程よりも認識されやすいからである」→聴き手にとってもっとも影響力が大きいのはリズム、次が和声ということになる
カルル・マルゲール
ピアノとヴァイオリンのソナタについて
「弱拍にアクセントがある時は、その部分を強めるのではなく、速度を遅くして奏する必要がある。その原理はもともと声楽の表現から生まれたもので、モーツァルトの音楽表現において特に重要である」