ベートーヴェン「月光」第3楽章の練習~本番で失敗しないために
- レッスン日記(大人)
GWに休会中のSさんとランチをしました。
ピアノや音楽の話だけでなく、Sさんのご家族のことなど、多岐にわたって沢山話しました。人生どっかで大変な時期ってありますね。影で応援するしかないです。Sさんは度々私の好きなピアノ🎹の置物をくれます。今回もいただきました。白いピアノ😊ピアノ大好きだから嬉しい🍀ありがとうございます。
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大人ピアノコースの発表会「プラクティス・コンサート」まで、あと2週間ほどとなりました。
※「プラクティス・コンサート」への参加は任意です
レッスンは仕上げの段階に入っています。
レッスンでは
①人前での演奏ですので、ほとんどの方が緊張します。全く緊張しないで弾くということはできないでしょう…。でも、“悪い緊張をしない!”は可能です。そのためのアドバイスをします。
②うまく弾けない所のテクニック練習の仕方をお伝えします。
③1曲を長く弾いてくると、細部に気が行かず自己流になってしまい、流れで弾いてします部分がでてきますので、そこに気づいていただきます。。
このようなポイントに絞ったレッスンを行っています。
具体的にはどのようなレッスンの流れになるのか、大人ピアノコースの生徒さんを例にお話したいと思います。
まず、ベートーヴェン「月光」第3楽章をまず通して弾いていただきました。
前回より、テンポが速いです。しかもかなり速い…。
途中、指がついていっていないところもあり、少々焦っている印象でした。
演奏後、ご本人も「ど~しよ~(^^;)スタートが速かったです」
と少し疲れたご様子でした(^^)
【その1 冒頭部分】
左手の「ド#」⇒右手の「ソ#」⇒両手「右ド#左ソ#」この3音が聴けていないようでしたので、
16分音符3つ分の時間にしてわずかな部分を聴く練習をしていただきました。
まず、最初の左「ド#」主音をちゃんと弾くこと=聴くことです。
生徒さんもその音を「聴いてなかった…」と自覚があるようでした。
左「ド#」を何気なく弾いたのち間髪入れず右「ソ#」を弾くのではなく、
左「ド#」主音をちゃんと空中に旅立たせてから右「ソ#」を弾くイメージです。
練習
- 冒頭3音だけで止めて弾く=聴く練習です。「左ド・右ソ・右ド左ソ」
- 左手の主音・属音の並び(ドソドソ)をちゃんと聴けるようにスラーで弾いてみる
- 右手のみでダブルの練習、半拍ずつ組んでで2回ずつ弾いていく
- 右手のみで16分音符のかたまり4つのうち1音を長く伸ばして弾いていく
【その2 第1主題】
その後の両手外側で属音(ソ#)保続でメロディが中で動くところは
横の流れが途切れていましたので、テクニック的な練習の仕方をお伝えしました。
右も左も5指を押さえたまま1,2,3指でメロディを弾いていくのは難しいですよね。
練習
- 手が小さい人は5指のソ#は弾かずに中の音を外側ソ#を弾いた除隊の指使いで弾いてみる。
- 中のメロディーを2個ずつ組んで2~4回ずつ弾く。片手⇒両手
- メロディーを1音ずつ2~4回ずつ同音連打で弾いていく
【本番少し前に】
4~2週間前は最初の頃(譜読みしていた頃)みたいに楽譜を見るといいです。
「え?こんなことになっていたの?」
「あ!この流れ、気づいていなかった!」
ってなことがあるかもです。
【緊張を解く魔法】
悪い緊張は “練習の段階から自分の出した音を聴いていない” ことが原因だと思われます。
「緊張したけど気持ちよく弾けた」という人は、ピアノの音とくに響きをよく聴いていらっしゃる方々です。
ピアノの響きや減衰していく音を耳で追っていれば、“悪い緊張”というい魔法は解けていくはずです。
趣味で楽しむ方々にとって「響きや減衰を聴く」ことは、分かりにくく難しく感じるところですので、時間をかけてお伝えしています。
【自分が出した音を聴く】
鍵盤を押すことにより音は空中に放たれます。放たれた音をある程度見届けていただきたいです。
放たれた音を大切な友人や家族とし、その旅立たちを見送るイメージです。
「勝手に出て行って」とドアをバシっ!と閉めるではなく、その後ろ姿をしばらく優しい眼差しで見送るというイメージです。
※ブログなどの文章やYouTubeなどの動画(ナマ音でなはいから)ではお伝えしにくいですのであしからず…