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ピアノを歌わせるにはどうすればいい?

  • コラム
(これは過去の自作HP「リゴドンの音楽畑」の記事です)

だいたい,ピアノが歌うなんてあり得ない!

ピアノの鍵盤が歯で蓋が唇??オバケだよ。コワイ。
では,なんでしょう…
「ピアノで奏でる音楽が歌っているように聞こえる」
と言うことででしょうか。
奏でる・・・・・・歌っているように聞こえる音楽を演奏することが“奏でる”ということ だと思います。当然ですが,がむしゃらに鍵盤を叩いて演奏する音楽ではなさそう。音たちの尾(その3参照)まで聴けて,楽器と対話できたら“奏でる”ことができるのでは…。
歌っているように・・・・・・テクニック[デュナーミク(タッチが重要)&アゴーギクとペダリング]を駆使して
デュナーミク=強弱変化によって表情ゆたかにすること
アゴーギク=速度変化によって表情ゆたかにすること
♪歌わせて弾きたい=メロディをルバートで弾く。
伴奏部(低音部)は拍子が崩れないようにした方がいいでしょう
(メロディと伴奏部が,それぞれが独立しながらも寄り添っている感じ)。              1フレーズの中で,インテンポで弾いた時(仮に)と,
ルバートで弾いた時の時間がかなり違うのはよくないでしょう。
具体的に言うと,歌うためにある部分に時間をかけたなら,他で少々急げばいい,
ということ(歌ってみて。案外そうなるのが自然だから)なのでしょう。
※ルバート=フレーズ中のテンポを自由に加減して演奏すること
※インテンポ=正確な拍子で
どうしたらいいか分からない時は,そ
の部分だけCDをかなり聴いて真似をしてみる,なんてどうかな?
ピアニストの方々は,真似はいけないらしいけど,学習者はいいのだ(勝手に決めた)。
実際,CDのコピーは出来ないからね。
だって,そっくりそのままで弾けたなら…
それってプロ?CD演奏者本人?ってことじゃない?!
真似ているうちに何となく分かってくるのではないかな。
でもれ以上に効果的なのは,ピアノ以外の音楽をたくさん聴くこと。
弦,管,声楽などなど(自分で演奏してみるというのが1番かも!
弦のボーイング,管・声楽の呼吸法を体得したらよ~くわかるのでは?)。
オペラ,バレエ,ミュージカルを鑑賞するのは効果大(時間はかかるけど)。
☆音楽は時間の芸術☆
「美術は空間の芸術。
音楽は時間の芸術。空間と時間の頭の字をとった時空を表現するのが言葉。
」有名な解剖学者がこう言っていました。
コンマ何秒かの縦横のズレが気持ちいいと感じる時ってあります。
楽譜で見た、そのまんまを音にしたら…
もし4分の4拍子でメロディーが4分音符のドードードードーだったら…
お経みたいに聞こえちゃう。ドードードードーチン!!(お経も音楽の一つらしい)
だいたい,ピアノが歌うなんてあり得ない!
ピアノの鍵盤が歯で蓋が唇??オバケだよ。コワイ。
では,なんでしょう…
「ピアノで奏でる音楽が歌っているように聞こえる」
と言うことでしょうか。

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