【習い事としてのピアノ II 】
- コラム
前回、ピアノを習い始めるのに適切な時期は、脳の発達に伴って上達が得られやすい3〜7歳ということをお話しました。
今回は、【8歳以降から習い始めたら遅いのか?】ということについて、少しまたお話しします。
結論からいうと、決してそんなことはありません。
8〜10歳の時期は、第2言語を習得するのに最適な時期と言われています。
最近では小学校でも、3年生から英語の学習が始まりました。
よって、その同時期に音楽教育を受けることで、自然とリスニング[聴く力]が身につくので、将来的に英語や外国語を学ぶ上でとても役に立つのです。
また、脳には【可塑性(かそせい)】という、“変化する力”があり、この力が3〜5歳の時期は最も高い時期とであるといわれています。なので、この時期は“少ない努力で高いレベルに達することができる”のです。
しかし、その可塑性は、脳の発達に伴って少しずつおちてゆくものの、8歳以降から始めても十分に追いつくことは可能です。3〜7歳の時期よりは多少は習得に時間がかかるとしても、集中力という面では年齢が上がるにつれて高まっていくので、
少しの[努力]と、沢山の[やる気]
これがあれば、何歳から始めても大丈夫なのです。
また、この2つを獲得するためには、[楽しい]と[好き]という気持ちが必要です。
そのために、レッスンを通して、ただ弾く、ではなく、考えて弾く、音楽の面白さを見出すためのレッスンを目指し、日々子供たちと向き合っています。