ショパン「別れのワルツ」の弾き方
- レッスン日記(大人)
最近の大人ピアノコース🎹レッスン
曲は「別れのワルツ」です。
その一部、82小節~89小節の
sfとフェルマータがついている8分音符と
次の8分休符フェルマータ部分です。
この部分は「どう弾いていいかよく分からない」という人が他にもいらっしゃいました。
和声進行は、
[ Ⅵ/Ⅴ → 属9下方変位の根音省略ほにゃらら(Ddim)→ Ⅴ/Ⅴ7 → Ⅴ → Ⅵ/Ⅴ → Ⅵ → Ⅴ7 → Ⅰ・Ⅴ7第1転回 ]
という耳なじみのいい(分かりやすい)進行をしています。
メロディー音形は、ドから♭シと7度(7音)順番に上がっています。
o(^-^)oワクワク 7度上がるといのもいいです😉。
弾くのに難しさを感じるのは、おそらく
「poco a poco crese.」と「sf+フェルマータ」のせいかな~と思います。
まず「poco a poco crese.」=少しずつクレッシェンド。
少しずつ…具体的にどうしたらいいのかと言いますと、
最初の2小節は何もしません。音量の変化なしです。
3小節目当たりで気持ちだけ少し上げます。
4小節目からクレッシェンドを始めるという具合です。
「え?1小節目と2小節目の間からpoco a poco crese.って書いてあるのに?」
そうです!それで調度いいのです。
(生徒さんたちにはもっと分かりやすく、ジェスチャーや絵で伝えています😊)
次に「sf+フェルマータ」
「sf」=強いられた。むりやりに~する。
「フェルマータ」ほどよく伸ばす。(イタリア語でバス停の意味)
sfは強いられた感じですので、ただ強く弾けばいいわけではありません。
このような記号の意味合いは、時代や作曲家によって、
またはその部分によって(前後の流れによって)変化します。
この場合、音量としてはドン💥とかバシャ💥とかでなく、
その前から少しずつクレッシェンドしてきた結果の音です。
そしてほんの少しだけ音を出すのに時間をかけるのです。
オリンピックの100m決勝の1位と2位ぐらいの時間差ぐらいです。
よけい分からんわ!そうですか…失礼しました😅
「フェルマータ」、ほどよく伸ばせばいいのです。だいたい2倍といわれていますね。
そして、次の8分休符フェルマータ、これはきちんと(時間を)取ることです。
問題は2つのフェルマータの間です。
二つ目は休符ですので音を切ります✄
どう切るかです。
ペダルの上げ方です(ダンパーの下ろし方)。
それは一瞬のことかもしれません。その一瞬をどう切るか…。
生徒さんに、実際にピアノの中をのぞき込んで、
どのぐらいのスピードでどのようにペダルを上げるのかを見ていただきます👀
(そのスピードは場合によって段階性があります)
音のハーモニーの響きをどう止めるかって、とても大切なことです。
音が無いところも音楽です✨。
最後に…モーツァルトが言っています。
「音楽の最高の効果は流れる音の間に現れる無音の状態にある」
最高の効果をより最高にするために、
その前に発音された音の無くし方を気にしたいですね😉🎶✨