「ナカリャコフ」さんのトランペットからピアノを学ぶ
- ピアノを読む
少し前、Eテレの番組に私の好きなトランペット奏者が~~~!
ロシアのセルゲイ・ナカリャコフさん
やはり、“聴く”ということは大切です。
その番組内のナカリャコフさんとMC清塚さんの
やりとりの一部です。↓
【効果的なウォーミングアップ方法を教えてください】では、
松陰高校吹奏楽部の生徒さんからの質問で
「わたしは2から3時間かけたいタイプなのですが、時間がない時にはどうしたらいいですか?」
ナカリャコフさん
「若い人は実際の音楽より基礎の練習曲に時間をかけすぎだと思います。個人差もありますが、私は5分から10分しかしません。その後、すぐにコンサートで吹く曲の練習を始めます。」
清塚さん
「具体的にどんなことをなさるのですか?」
ナカリャコフさん
「まず低音を演奏し、その振動で唇の周りの筋肉を覚醒させ、
唇の感覚が研ぎ澄まされたらアルペジオを広い音域で吹く、
それさえやればあとは本番の練習です。」
清塚さん
「新しい曲を演奏する時にどんなことに気をつけていますか?」
ナカリャコフさん
「じっくり時間をかけ、楽譜から情報を読み取り、脳に刷り込みます。
特に初演の曲では新しい友達ができた時のように、
その曲のことを知ろうとします。そうやって最高の表現方法を探すのです。」
清塚さん
「すごくご自身の音を聴きながら吹いていらっしゃるように感じますが、
聴くということは大事ですか?」
ナカリャコフさん
「自分が出している音を一瞬たりとも聴き逃してはいけません。
その点、金管楽器はピアノよりもより直接的に音と接触できますね。
ピアノは鍵盤を押して音が出るまでに多くの部品が介在しますからね。
ピアニストの方が大変なのかもしれませんね。」
楽曲を上手に弾こうと思ったら、
テクニックをつけたり、作曲家のバックグラウンドを知ったり、
楽譜の分析※も必要でしょう※和声(ドミナント⇒トニック)や楽式、アーティキュレーションなど
それも大事なのですが、ピアノの上達に欠かせないのは
まず “聴く” こと。
ぼ~っと聞いていては上達しないのです。
それから、ピアノという楽器の “仕組みを知る” こと。
手首や肘を回したり、一度押さえた鍵盤を押し込んでみても
ピアノの音はいい方向に変化しません。
ピアノという楽器(器械)の仕組みを知り、
その楽器をコントロールする術を知ることが大切ですね。
とは言え、テクニックがなかったら
弾きたい曲も弾けないわけで…
テクニックってどうやったらつくの?
って知りたいですよね。
“正しい練習をすること” です。
間違った練習をしていたら元も子もないですから。
正しい練習の仕方については改めてお伝えしていきます。