大人ピアノ、練習できないときがチャンス!
- レッスン日記(大人)
大人ピアノコースの生徒さんは
「最近、色々ありまして…なかなか練習ができません…」
とおっしゃる人がたまにいらっしゃいます。
大人って…。お察しします。
練習できないときは、
“ピアノを弾く”以外のことを知るチャンスです。
・ピアノという楽器のことを詳しく知ってみる
・声楽曲のことを知ってみる
・中学の音楽鑑賞曲のことを知ってみる
・和声(コード進行)を知ってみる
・交響曲や協奏曲を知ってみる
など、お伝えできることは他にも多々あります。
少し前に、
そんな特別レッスンを希望された生徒さんは
「ベートーヴェンの「運命」と
シューベルトの「魔王」について
詳しく知りたい」
とのことでしたので、
現在、約1時間、“「運命」を知る” を
数回に分けてレッスンしています。
教室独自の資料で様々なことを知り、
オーケストラスコアを見ながら音源で演奏を聴きます。
ベートーヴェン「運命」について知ろう
【目次】
1.特徴
2.同じ頃に作曲された作品
3.「運命」の由来
4.冒頭部分、弦楽器になぜクラリネットを入れたのか
5.冒頭の休符の意味/その休符を振る指揮者について
6.「運命」と恋愛
7.ベートーヴェンの凄いところ
・「交響曲」を超ビックなジャンルにした
・それまでの「ソナタ」の常識も変えた
・「芸術家」の意識を根づかせた
・現代まで残る、たくさんの新しい取り組み
8.運命は扉を叩く VS 鳥のさえずり
9.「運命」はなぜハ短調なのか
・長調が楽しく短調が悲しいわけ
・調と色彩
・ストレスと短調
10.各楽章のイメージ
11.初演について
12.楽器編成
次に「魔王」も独自の資料で色々知っていただき、
ちょっと歌ってみます。
ちょっと..?歌うの?
はい。なんちゃって..ですが
シューベルト「魔王」について知ろう
【目次】
1.伴奏譜付き楽譜
2.特徴
3.成り立ち/作曲の経緯
4.構成
5.調性と和声進行
6.シューベルトとゲーテ
7.歌詞の日本語訳とドイツ語読み
大人ピアノの方々は、
交響曲や声楽曲を知ることで
ピアノでの歌い方や楽曲の構成について知ったり、
和声感がついてきたりします。
ピアノの鍵盤にだけ向かっていても
表現力はつかないと思っています。
なにかとお忙しい大人の方だからこそ、
こんな特別レッスンもありかと思います。
「特別レッスンの裏に100曲!」
↑小澤征爾さんのお言葉「1曲の後ろに100曲」
(1曲を深く学ぶことが重要)を拝借しました。
特別レッスンをご希望された方は、
ピアノ演奏における表現の幅は広がるはずです。
ピアノが弾けないときこそチャンスです!